宮城県牡鹿郡女川町支援の目的で、なかにしあかね(作曲家・宮城学院女子大学音楽科教授) の呼びかけにより、2012年1月に立ち上げられました。

 きっかけは、宮城学院女子大学国際文化学科J.F.モリス教授を介しての、女川の歯科医木村裕さんからのご相談でした。 人が分散してすっかり寂しくなってしまった女川になんとか少しでも活気を取り戻したい、 また仮設に引きこもったまま出てこない人達の孤立を避け、出てきて人と話したり交わるきっかけを作れないか、とのご相談でした。
 グランドピアノの寄贈を受け、本当は女川町立病院の待合室に置きたかったのだけれど、 病院も仮設で一階が危なくて置けず、そばの包括支援センターに入れられました。 女川は人が減ってしまって、コンサートをしますと言ってもどれだけ人が来るかもわからない状態で、 コンサーに来て下さい、とも言いにくい・・・とも心配しておられました。

 このご要望を受けて、ご立派なコンサートを一本企画して一時の賑やかしで終わるよりも、 いろんな人が入れ替わり立ち替わり女川にやって来て、女川に継続的に音楽が鳴るような形が作れないかと考えたのが、 このプロジェクトの発端です。

@プロアマ問わず、女川の現状を理解し寄り添って下さる方。
A自前で交通手段(車)を確保して行って下さる方(完全無報酬。完全自己責任。交通費も出ません。)
B聴衆の多寡ではなく、女川に音楽を溶け込ませて来ることに意義を感じて下さる方


 このような、なかにしからの呼びかけに応えて、超一流プロからアマチュアまで、さまざまな方向性の「音楽の力」が結集して下さいました。

 行けば素晴らしいコンサート会場が用意されていて満員の聴衆が待っているということではなく、 自分達でコンサート会場を設営したり「コンサートやりますよー来ませんかー?」と声をかけたりして、 少しずつ受け入れて頂き、一緒に歌ったりして・・・というようなささやかな活動をみんなで蓄積して行くうちに、 たぶん、支援しているつもりの自分達が大切なものを受け取っていることと思います。

  何ができるかわからないけど、まずはやってみよう。
  この先どうなるかわからないけど、できることを探し続けてみよう。


  これが≪女川に音楽を♪≫プロジェクトです。


発起人 なかにしあかね (作曲家・宮城学院女子大学音楽科) なかにし研究室
      

ホームページ制作協力 (有)シン・ムジカ 

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