シン・ムジカ
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CD感想記 コンサート感想記 ...
■ブラームス:ドイツ・レクィエム
  Johannes Brahms : Ein deutsches Requiem op.45
 ゲーニア・キューマイアー(ソプラノ)
 トーマス・ハンプソン(バリトン)
 アルノルト・シェーンベルク合唱団
 エルヴィン・オルトナー(合唱指揮)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ニコラウス・アーノンクール(指揮)

           録音:2007年12月 ウィーン
           Sony Music Entertainment / 88697720662

ドイツ・レクィエムは20年前に初めて演奏し、聴き始めました。とにかく大好きな曲で、これまで100種類ほどのCDを聴いています。
この楽曲は演奏すればするほど、聴けば聴くほど「難しい曲だなあ・・・」というのが本音で、オーケストラ、合唱団、ソリストの技量と音楽表現の全てが自分の好みと合致したという演奏はほとんどありません。今回のアーノンクール氏の演奏もそういう意味では異なるかもしれません。でも「すごい!」と心底思いました。おそらくアーノンクール氏の表現はほぼ実現できている演奏なのではないでしょうか。オーケストラもコーラスもその能力は一級品であることは異論がないでしょう。(コーラスはもう一歩・・・というところも有りますが)でもそれ以上に、その能力と機能性を知り尽くし、自分の音楽の範疇に引き入れて演奏として出力できているのは、指揮者の力だと思います。もちろん、オケ、コーラスも指揮者をよく知っているのでしょう。その相互関係を深く感じさせる演奏です。
地味かもしれませんが・・・過去のどんな演奏もしていない(あるいはできない)ことをしています。
第1楽章ではまだ乗り切れていなかったコーラスも演奏が進んでいくにつれ、指揮者により創られていく音楽に溶け込んでいきます。私にとっては感動的な名演・・・というより、ここまでできたか・・・という思いを持った演奏でした。


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■ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
         ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
  Johannes Brahms : Symphony No.1 in C minor,op.68
              Variations on a Theme by Haydn,op.56a
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:イシュトヴァン・ケルテス

           録音:1973年2月、3月 ウィーン
           Decca / UCCD-7037

ケルテス氏は43歳のときに不慮の事故で若くして亡くなりました。これまで聴いたことはあったのですが、あらためて聴き直してみるとその演奏の素晴らしさに感動しました。 交響曲第1番も本当に良い演奏なのですが、なんといっても「ハイドン主題による変奏曲」は感動的な演奏です。ウィーンフィルの魅力が全開。輝かしく生命力に溢れた名演です。ケルテス氏がこの曲の録音前に亡くなったため、フィナーレがケルテス氏への弔意を込めて指揮者無しで録音されたとのこと。楽曲自体の魅力は言わずもがな、ブラームス全作品の中でブラームスの能力の高さを物語る、最も優れた曲であると私は思っています。


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■J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV244
  Johann Sebastian Bach : Matthaus-Passion BWV 244
 ピーター・ピアーズ(福音史家)
 ヘルマン・プライ(イエス)
 エリー・アメリング(ソプラノ)
 マルガ・ヘフゲン(アルト)
 フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
 トム・クラウセ(バリトン)
 ハインツ・ブランケンブルク(バス)
 アウグスト・メスターラー(バス)
 シュトゥットガルト少年聖歌隊、他
 シュトゥットガルト室内管弦楽団
 カール・ミュンヒンガー(指揮)

           録音:1965年 ロンドン
           Decca / 470 855-2

私がこの演奏で好きなのは、全体を通して漂う上質さ、品格の高さです。厳格さとあたたかみも併せ持ったような演奏だと感じます。質の高い中庸さとでも言いましょうか。
ソリストは本当に素晴らしくて、気品に溢れていて、かつ、あたたかいです。バッハに合っているのか?と問われると私にはわかりません。でも、何度でも聴きたくなります。
もうひとつ思うのは、演奏に作為的なものを感じさせないということです。けれんのないわざとらしさがない。コーラスは決して上手ではありません。でも気持ちよく聴くことができます。良い意味で「そこに何も無い」からなのだと思います。
この名曲にとって必要な要素、それぞれがバランスよく合わさって質の高い演奏になっている、そんな印象です。
ただ、私の聴き方は変わっているかもしれません。現在のいくつかの演奏を聴くと、確かに時代遅れとは言えなくもないですから。
福音史家のピアーズ氏はイギリスの名テノール。気品溢れる歌声です。
下記のCDで福音史家を歌っているボストリッジ氏も非常に美しい歌声を聴かせてくださいます。こちらもオススメです。

■J.S.バッハ:マタイ受難曲
 イアン・ボストリッジ(T:福音史家)
 フランツ=ヨーゼフ・ゼーリッヒ(Bs:イエス)
 シビッラ・ルーベンス(S)
 アンドレアス・ショル(C-T)
 ヴェルナー・ギューラ(T)
 ディートリッヒ・ヘンシェル(Bs)
 コレギウム・ヴォカーレ
 フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)


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