栗原寛歌集「窓よりゆめを、ひかりの庭を」 | |
栗原寛 発行所:短歌研究社 2012.3.3刊 四六判 148頁 (ISBN 978-4-86272-271-3) 混迷は言葉となって現れるときに、少しも暗澹としてはいない。 現実を見据えて全身汗まみれになりながらも、生を希求する姿が美しい。 ――外塚 喬 三十代に入った著者の『月と自転車』につづく 第二歌集 在庫あり 【価格】2,750円(税抜:2,500円) |
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アフガンストールを巻けば少年めく僕らさくらの森へあくがれてゆく 原宿のホームのベルと散りゆける花 れらみれらみしらみれしら てのひらにのせたるピアス 土耳古とはとほきところとまなこをつぶる 東西線の夜に車輛をうつりゆくカムパネルラがさうしたやうに 僕のものと決めて見てゐつひとつ星と高層ビルの窓のひかりを |