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馬車道十番館≪別館≫とテノールリサイタル

2014年10月19日(日)

横浜に行くと、馬車道十番館のマドレーヌを買いに行くのが恒例になっているが、別館が閉店になっており、近くの本館へ移動しました。別館は1Fはパンが陳列してあり、2F喫茶室。静かで落ち着いた雰囲気だったので好きな場所でした。閉店はとても残念です。

その後、本来の目的であるテノールリサイタルへ。
入場の様子は、スーツにネクタイ姿、高めの譜面台に楽譜を置き、メガネを下向きにかけ「さあ、紙芝居を始めますよ!」といった風情。演奏はけれんも衒いもない、“語り”としてのフォームを崩すことなく、しかし内側に情感をたっぷりと秘めたイギリスのテノールとしての伝統を感じるもの。
開演してしばらくは共感できず入り込めなかったのですが、演奏が進むにつれ、歌い手とピアニストの創る音楽が進化し、成熟していく過程が目で見えるかのようで、ホールまでも楽器のように一体化し芳醇な響きになっていく様子が体感できました。その短いリサイタルの中で、演奏家が音楽を創り空間を創る、そんな即興性は自分もその共同作業に参加しているような錯覚を覚え、とても興味深い、充実した時間でした。