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髙田留奈子先生

2020年5月14日(木)

髙田留奈子先生がお亡くなりになりました。ご自身のお誕生日である5月11日に、101歳でした。最後にお話したのは2月21日。口調も明確でお元気そうだったので安心していただけに、この現実を受け止めきれず、心にぽっかりと穴が空いたような気持ちです。
ふと気づくと、髙田三郎先生よりも長いお付き合いとなっていました。辻音楽事務所で髙田三郎作品演奏会に関わっていたときや、大久保混声合唱団でレコーディングや創立50周年記念演奏会、辻正行追悼演奏会など髙田作品をプログラムした際には、留奈子先生にたくさんのご助言やご協力をいただきました。特に髙田(三郎)先生が2000年に亡くなってからは、留奈子先生にお話を聞く機会が多くなりました。私のような立場の者にもやわらかく丁寧に接してくださり、そして、いつも私の考えを尊重してくださりながら、正しく導いていただきました。
1年の多くは熱海にお住まいで、熱海や沼津、三島の合唱団に所属しておられました。私が静岡に移ったことをとても喜んでくださり(そして、私の仕事が成り立つか心配もしてくださっていました)、2011年4月3日に開催された「おかあさんコーラス静岡県大会」にご出演の折には静岡駅でお食事をご一緒し、「主人が生きていたら再来年で100歳よ」「記念公演が増えるでしょうね」「まだ何も聞こえてこないわ」「2013年は辻(正行)先生の没後10年でもあります」「辻先生なら絶対何かやってくださっていたわね」「では静岡でやりましょうか」そんな会話から「髙田三郎生誕100年記念コンサートin静岡(2013年12月8日・静岡市清水文化会館マリナート)」が実現しました。
その後も、女声合唱曲のCD制作のお手伝いをさせていただいたり、私の企画する演奏会のプログラムに寄稿いただいたり、ときに、熱海にお招きいただいたりもして、公私共に気に留めてくださっていたのだと思い至ります。
今にして思えば、髙田三郎作品を介して、たくさんのご縁をいただいてきました。それにより得られた多くの出来事が私にとってどれほど実りのあるものであったか、髙田三郎先生、留奈子先生には、感謝してもしきれません。
ある方に留奈子先生の訃報をお伝えしたところ「お誕生日に亡くなられるとは、あの方らしい…見事なご生涯ですね、羨ましいです。」とのお返事がありました。本当にそう思います。

髙田三郎先生が亡くなって20回目のお誕生日に天にお帰りになられた。
留奈子先生、どうか安らかにおやすみください。




◆2011年4月3日・全日本おかあさんコーラス関東支部静岡県大会のあとで

【開催延期】宮本とも子(演奏・お話し)≪クラヴィコードからフォルテ・ピアノへ≫

2020年4月13日(月)

「宮本とも子(演奏・お話し)≪クラヴィコードからフォルテ・ピアノへ≫」
延期のお知らせ

本公演に向けて準備を進めてまいりましたが、この度の新型コロナウイルスの流行状況、政府方針および諸般の状況を鑑み、まことに残念ではございますが、やむなく延期とさせていただきます。
公演を心待ちにしてくださっていた皆様には、深くお詫び申し上げます。
延期日程が決まりましたらあらためてお知らせを致します。
引き続き、ご支援、ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

「第4回辻裕久門下会発表会 春の宵 星空コンサート」延期のお知らせ

2020年3月27日(金)

「第4回辻裕久門下会発表会 春の宵 星空コンサート」
延期のお知らせ

4月19日(日)春の宵 星空コンサートの実施に向け準備を進めてまいりましたが、この度の東京都知事の会見を受け、改めて検討しました結果、まことに残念ではありますが開催を延期させていただきます。
大変申し訳ございませんが、何卒、事情をご賢察頂けますよう、お願い申し上げます。
延期の日程が決まりましたらお知らせいたします。

【開催中止】2020年6月7日(日)開催★第7回イギリス歌曲講座(講師:辻裕久)

2020年3月23日(月)

この度の新型コロナウイルスの流行状況を鑑み、大変残念ですが開催を中止いたします。本講座を心待ちにしてくださった皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

たくさんの優れた作品があるにも関わらずあまり日本では知られていないイギリスの歌曲。この分野での第一人者である声楽家・辻裕久による≪イギリス歌曲セミナー≫を開催いたします。専門家、愛好家を問わず、多くの皆様にイギリス歌曲の魅力を体感し学んでいただけます。

◆講師:辻裕久 先生
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院修了。英国王立音楽院大学院演奏家養成コース修了。オペラ、オラトリオやカンタータ、古楽のソリストとして国内外で活躍を続けている。第32回フランシスコ・ヴィニアス国際声楽コンクール(西)第3位並びに最優秀オラトリオ・リート歌手特別賞受賞他。英国歌曲のスペシャリストとして数々のCDをリリース。レコード芸術特選盤、朝日新聞、音楽現代推薦盤などに選ばれている。現在、玉川大学芸術学部、フェリス女学院大学大学院、東京大学教養学部非常勤講師。

◆ピアノ:丸山里奈子 先生(桐朋学園大学大学院-歌曲伴奏-修了)

◆開催日時
2020年6月7日(日)13:30~16:30

◆会場
渋谷区文化総合センター大和田・大練習室

◆募集人数
[受講] 6~8名 ※6名に満たない場合、開講されないことがあります。
[聴講] 30名程度

◆受講曲目
イギリス歌曲シリーズ-1イギリス愛唱歌集「The Water is Wide」(カワイ出版)
イギリス歌曲シリーズ-2シェイクスピアの世界「O mistress mine」(カワイ出版)
イギリス歌曲シリーズ-3イギリスの聖歌とクリスマスキャロル「Amazing Grace」(カワイ出版)
以上から受講生の希望する1曲

◆受講内容
公開グループレッスン
ピアノ伴奏は専任ピアニストが担当します。(同伴不要)
※伴奏者の同伴をご希望の場合はお問い合わせください。

◆参加料金
[受講] 8,000円 ※伴奏ピアニスト/会場費/聴講料を含みます
[聴講] 2,000円

※楽譜は別途ご用意ください。
※完全予約制とさせていただきます。受講・聴講いずれも参加希望の方は必ずお申込みください。
※受講をお申込みいただいた方へ受講申込書をお送りいたします。

◆主催・お申込み:シン・ムジカ
電話|050-3712-0393
メールアドレス|shinmusica@mbr.nifty.com

【公演延期】第4回辻裕久門下会発表会≪春の宵 星空コンサート≫

2020年3月21日(土)

この度の新型コロナウイルスの流行状況を鑑み、大変残念ですが開催を延期いたします。本公演を心待ちにしてくださった皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

4回目となる辻裕久門下会発表会。今回は、≪春の宵 星空コンサート≫と題して、豊洲シビックセンターホールにて開催いたします。

山﨑萌(ソプラノ) ×藤山奈津見(ピアノ)
 スザンナは来ない!~楽しい思い出はどこへ(W.A.モーツァルト『フィガロの結婚』より)

宮原瑛美(ソプラノ)154
 ノスタルジア(P.チマーラ)
 ドレッタの夢の歌(G.プッチーニ『つばめ』より)

蓑島晋(テノール) ×長尾洋史(ピアノ)
 山々を越えて(R.クィルター 編)
 椿(なかにしあかね)

近つばさ(ソプラノ) ×伊藤希(ピアノ)
 来ておくれ(G.ドニゼッティ『カテリーナ・コルナーロ』より)

鈴木いく子(ソプラノ)154
 沈丁花によせて(なかにしあかね)
 アメイジング・グレイス(なかにしあかね 編)二重唱 with 井之上隆太

島田亜莉沙(ソプラノ) ×川畑奈保(ピアノ)
 熱き願い  フィッリデの悲しげな姿よ  優雅な月よ
(V.ベッリーニ『3つのアリエッタ』)

安江仁孝(テノール) ×丸山里奈子(ピアノ)
 カンティクル第1番「愛する人は私のもの」(B.ブリテン)

長谷川克子(作曲)154
 星空(ピアノ独奏)

大塚陽香(ソプラノ) ×小林夏恋(ピアノ)
 ああ、幾度か(V.ベッリーニ『カプレーティ家とモンテッキ家』より)

清家惠一郎(バリトン) ×小柳美奈子(ピアノ)
 初恋(越谷達之助)
 小諸なる古城のほとり(弘田龍太郎)

河村有美(ソプラノ) ×木幡佐和子(ピアノ)
 アレルヤ(W.A.モーツァルト)
 ロンドン市長のテーブル  ライム
(W.ウォルトン『ロンドン市長のテーブル』より)

伊藤弥緖乃(アルト)154
 彼は蔑まれ、人々に見捨てられ(G.F.ヘンデル『メサイア』より)

井之上隆太(バス) ×鳥居順子(ピアノ)
 悲しみの意味(なかにしあかね)
 歌が生まれる(なかにしあかね)二重唱 with 鈴木いく子

辻裕久(テノール) ×なかにしあかね(ピアノ)
 曲目未定

小介川淳子(ピアノ)154

※演奏曲、曲順は、予告なく変更になることがございます。

2020年4月19日(日) 19:00開演(18:40開場)
豊洲シビックセンターホール(江東区豊洲2-2-18 豊洲シビックセンター5F)
 東京メトロ有楽町線「豊洲」駅 7番出口より徒歩1分
 新交通ゆりかもめ「豊洲」駅 改札フロア直結

全席自由|1,500円

主催:辻裕久門下会
お問合せ|シン・ムジカ(蓑島音楽事務所)
お問合せ|TEL 050-3712-0393 MAIL shinmusica@mbr.nifty.com

【開催延期】5月30日(土)開催◆宮本とも子≪クラヴィコードからフォルテ・ピアノへ≫

2020年3月12日(木)

本公演に向けて準備を進めてまいりましたが、この度の新型コロナウイルスの流行状況、政府方針および諸般の状況を鑑み、まことに残念ではございますが、やむなく延期とさせていただきます。
公演を心待ちにしてくださっていた皆様には、深くお詫び申し上げます。
延期日程が決まりましたらあらためてお知らせを致します。
引き続き、ご支援、ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

モーツァルトやハイドンがプライベートで愛用したとされる『クラヴィコード』を長年研究し、その魅力を伝え続けてきた宮本とも子によるリサイタル。その活動には「宮本とも子は、まことに素晴らしいこの道のスペシャリスト。クラヴィコードから美しく、しかも無限の表情変化を秘めた音色を引き出し、聴く者を魅了してしまう。(濱田滋郎氏/レコード芸術2010年5月号)」「宮本とも子は聴衆に大きな感銘を与えた。それこそが、彼女が現代最高のスペシャリストのひとりである証であろう。(1995年イタリア・マニアーノで開催された第2回国際クラヴィコード・シンポジウムの演奏への地元紙評)」など、多くの賛辞の声が寄せられている。今回はクラヴィコード奏者として、クラヴィコードを愛用していたといわれる3人の作曲家の作品を、フォルテピアノで(クラヴィコードの演奏をまじえながら)披露する。楽器は2009年にキース・ヒルが完成させたクリストフォリ。


宮本とも子(演奏・お話し)
≪クラヴィコードからフォルテ・ピアノへ≫

◆ C.P.E.バッハ(1714-1788)|ソナタ ハ長調
◇ C.P.E.バッハ|クラヴィコードに別れを告げるロンド
◇ W.A.モーツァルト(1756-1791)|幻想曲ニ短調
◆ W.A.モーツァルト|ソナタ イ短調
◆ F.J.ハイドン(1732-1809)|ソナタ ヘ長調
◆◇F .J.ハイドン|ソナタ ヘ短調(変奏曲)
◆ F.J.ハイドン|ソナタ ハ長調

フォルテピアノ◆/クラヴィコード◇
※曲目は予告なく変更になることがございます。

2020年5月30日(土)15:00開演(14:30開場)
銀座 王子ホール
全席指定|3,000円(当日4,000円)
*3月16日発売開始*

チケット
王子ホールチケットセンター
電話受付:03-3567-9990
オンライン:https://www.ojihall.jp/

お問合せ
シン・ムジカ(蓑島音楽事務所)
電話受付:050-3712-0393
MAIL:shinmusica@mbr.nifty.com

東京カンマーフィルハーモニー 第20回定期演奏会

2020年3月2日(月)

松井慶太指揮&東京カンマーフィルの20回目となる定期演奏会。全国各地でイベントの中止・延期の相次ぐなか、開催するか否か直前まで悩み考え抜かれたことと推察します。会場に到着すると、チケットもぎりは行わず提示のみ、プログラムはセルフで、チラシ挟み込みもなし、消毒液の設置はもちろんのこと開場前に全客席をアルコールで拭き取ってくださるなど、感染症予防に最善を考慮した配慮と努力がすばらしく、安心して鑑賞することができました。プログラムはシューマンのピアノ協奏曲と交響曲第3番。客席の空気感がとても良くて、演奏者が入場すると心地よい緊張感。指揮者とピアニストが登壇するとさらに客席の集中の密度が高まります。演奏が始まるとすぐに、シューマンの甘美な旋律にもたれかかりそうになるのですが、指揮とピアノの直截ともいえる音の運びに不要な情緒は断ち切られ、それが繰り返されるたびに聴き手(私)のテンションは高められ、演奏に引きずり込まれていく。そっけないようで、実は感情の充分に込められた密度の濃い音楽が間断なく波のように押し寄せてくるので心をつかまれてしまう。ピアノの海瀬京子さんは、確信的な構成のとらえ方が見事で安定感があり、素朴な質感と透明度のある音、明快な表現に感銘を受けました。重厚でもあって、アンコールのブラームスも感興豊か。オーケストラはもう少し表現が欲しいと感じた部分はあるけれど、立体的な音楽と、知性と品格を持ち合わせた佇まいが魅力的でした。1階前方(4列目)で聴いたのですが、直接音と残響のバランスが思いのほか良くて大満足。意外にめずらしい音響のホールかも。


東京カンマーフィルハーモニー
第20回定期演奏会

指揮:松井慶太
ピアノ:海瀬京子

シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
154ソリストアンコール:ブラームス「6つの小品op.118-2」

シューマン:交響曲第3番 変ホ長調 op.97「ライン」
154アンコール:シューマン「交響曲第3番」第3楽章

2020年3月1日(日)14:00開演 ※13:00開場
渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール

【開催中止】第6回なかにしあかね作品講座(3月18日)

2020年2月29日(土)

この度の新型コロナウイルスの流行状況を鑑み、大変残念ですが開催を中止いたします。本講座を心待ちにしてくださった皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

作曲家自身による作品講座。6回目は平日の午後・夜開催です。作品の世界をより深く、豊かに、そして柔軟に、感じて学んでいただけます。受講・聴講の申し込みを受け付けております。

第6回なかにしあかね作品講座(講師:なかにしあかね)

歌曲、ピアノ曲、合唱曲等、受講できます。受講条件が異なる場合があります。お気軽にお問合せください。

≪参加者の声≫
◆作曲家ご自身によるアドバイスを受けられるという大変贅沢な講座。星野富弘さんとの思い出など、なかなか知ることのできない貴重なお話もお聞かせいただいて、嬉しかったです。今回は聴講という立場での参加でしたが、歌いたい気持ちがうずうずと高まる講座でした。
◆受講者は愛好家からプロまで、年齢も音楽への取り組み方も多様です。なかにし先生は「こう歌って」という正解を示すのではなく、受講者それぞれの色んな可能性を見出し、引き出してくださいます。

◆講師:なかにしあかね 先生
東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院にて作曲修士号、キングスカレッジ大学院にて作曲博士号を修める。作曲をサー・ハリソン・バートウィスル氏に、声楽伴奏法を、故ジェフリー・パーソンズ、イアン・レディンガム各氏に師事。第66回日本音楽コンクール作曲部門第1位及び安田賞受賞、国際フランツ・シューベルト作曲コンクール入賞ほか、吹田音楽賞、現音新人賞、深尾須磨子作曲賞など入賞、入選多数。欧米各地の音楽祭、NHK、英国BBC他の放送局などにより作品が紹介され、国内外の演奏家から委嘱を受けている。歌曲、合唱曲、こどものためのソングブックなど声を含む作品を中心に、ピアノ独奏・連弾作品、室内楽作品などこれまでに出版された楽譜は90冊を超え、「合唱エクササイズ~作曲家編」執筆、歌曲や合唱のコンクール審査員や講習会講師など、活動は多岐に渡る。

◆日時会場
2020年3月18日(水)
【午後の部】15:00~17:00 【夜間の部】18:00~20:00
※受講者数により時間を調整する場合があります。
渋谷区文化総合センター大和田・大練習室
[渋谷駅から徒歩5分/渋谷区桜丘町23-21]

◆募集人数
受講:8組(8枠)(定員に満たない場合、開講されないことがあります。)
聴講:30名程度

◆受講曲目
なかにしあかね作曲による作品から受講者の希望する1曲

◆受講内容
公開グループレッスン。1枠30分程度。
※2枠以上での受講も可能です。
※ピアニストにお困りの方は、お問合せください。

◆参加料金
受講:(1枠)10,000 円(税込)
※会場費/受講者1名と伴奏者1名の聴講料を含みます。
※合唱作品での受講をご希望の際はお問合せください。
聴講: 2,000 円(税込)(午後の部・夜間の部共通)

※楽譜は別途ご用意ください。
※完全予約制です。

◆受講・聴講お申込み・お問合せ
シン・ムジカ(蓑島音楽事務所)
電話|050-3712-0393
メールアドレス|shinmusica@mbr.nifty.com

小田原音楽連盟『西由起子と仲間たち』~星野富弘の世界と日本の歌を独唱・合唱・朗読とともに

2020年2月25日(火)

小田原出身のソプラノ歌手、西由起子さんが愛してやまない星野富弘さんの作品(詩画)を、音楽と朗読を通して紹介するコンサート。西由起子さんの歌唱は接するたびに新鮮な驚きと喜びを与えてくださいますが、今回も、なんと誠実に、まっすぐに、詩人の言葉が聴き手に届いてきたことか。その技術と音楽を高めてこられた過程がいかほどのことであったかと、ただ茫然と想いを馳せるばかり。竹村叔子さんの朗読は、重厚であり、やさしくもあり、そのスケールの大きさは、星野富弘さんの作品に生命を注ぎ、演奏会そのものを支える重要な存在であったと感じました。女声アンサンブルMint Flavoursの演奏は、知性と品格を湛えながらも、歌い手と聴き手の境目を感じさせないほどに共感度の高いもので、その音色も言葉の扱いもことのほか自然で、もっと聴きたいという気持ちを引き出すように聴衆の心をとらえて離さない、そんな魅力がありました。プログラム(下記)は、星野富弘さんの作品の魅力を、様々な角度から、あらゆる手法を駆使して、ご紹介くださり、西由起子さんの星野富弘作品への強い想いが伝わってくる、素晴らしい構成。あたたかく幸せな気持ちで会場を後にしました。


icon48西由起子と仲間たち~星野富弘の世界と日本の歌を独唱・合唱・朗読とともに

2020年02月24日(月)14:00開演
小田原市民会館・大ホール

169≪花の風≫より (なかにしあかね 曲)
プロローグ~ばら
エピローグ~ばら
朗読:竹村叔子/独唱:西由起子/ピアノ:須江太郎

170≪二番目に言いたいこと≫より (星野富弘 詩/なかにしあかね 曲)
1.いつだったか 3.よろこびが集ったよりも 7.二番目に言いたいこと
独唱:西由起子/ピアノ:須江太郎

171東海道線 発車音楽~湘南編
浜辺の歌(林古渓 詞/成田為三 曲/三枝成彰 編曲)
独唱:西由起子/ピアノ:須江太郎/女声アンサンブル Mint Flavours

172無伴奏女声合唱による日本名歌集≪ノスタルジア≫より (信長貴富 編曲)
朧月夜(高野辰之 詞/岡野貞一 曲)
みかんの花咲く丘(加藤省吾 詞/海沼實 曲)
指揮:杉山範雄/女声アンサンブル Mint Flavours

emoji50≪木のように≫より  (星野富弘 詩/なかにしあかね 曲)
1.今日は朝から雨
emoji49≪ひとつの花が咲くように≫より  (星野富弘 詩/なかにしあかね 曲)
3.愛されている 5.悲しみの意味
独唱:西由起子/ピアノ:須江太郎

169≪なんとかなるさ≫(星野富弘 詩/村山祐季子 曲)
朗読:竹村叔子/ピアノ:須江太郎/ヴォーカル:西由起子

170同声合唱曲集≪立ち止って≫ (星野富弘 詩/なかにしあかね 曲)
1.青梅 2.鳥の宅配便屋さん 3.立ち止って
指揮:杉山範雄/ピアノ:須江太郎/女声アンサンブル Mint Flavours

171女声合唱曲≪明日へ続く道≫ (星野富弘 詩/千原英喜 曲)
2.もう一度
朗読:竹村叔子/指揮:杉山範雄/ピアノ:須江太郎/女声アンサンブル Mint Flavours

emoji52主催:小田原音楽連盟

icon57遠くに小田原城天守閣。梅も咲き始めていました。

グランシップ『春の音楽祭2020~がんばるキミに届け』

2020年2月25日(火)

グランシップ『春の音楽祭2020~がんばるキミに届け』は昨年に続き二度目の開催。私の敬愛する(畏怖する?)坂元勇仁さんがクリエイティヴ・ディレクターを務めておられます。昨年の第1回はリハーサルのみで本番は拝見できなかったので簡単に比較ができませんが、300名に及ぼうかという中高生を中心にした出演者がパフォーマンスを繰り広げる様子は、清々しく、場面転換も鮮やかで、休憩なしの2時間を、弛緩することなく、あきることなく、最後まで興味深く、楽しませていただきました。私が個人的に注目したのは、これだけの大きなイベントであるにもかかわらず、華美に陥らず、余分な贅沢も見えず、本来の人間のありようや潜在的な力を、音楽とダンスという身体表現と入念な構成を通して、ありのままに見せてくれたような、そこには、素朴で純粋で現実であろうというような、創り手側の意思が誠実に息づいているように感じたことでした。場面転換も考え抜かれており心地よい。ときに「んん?」と思うところはあってその印象は最後までぬぐえなかったけれども、鈴木玲奈さんの歌唱の素晴らしさ、そして、その存在自体がこの催しにとって大きな役割を担っていて、要所で見事に輝いていたし、伊與田智子&KENKEN DANCE FACTORYの皆さんの表現は会場の色合いを一変させるほどに圧倒的。常にステージ上にあった、オーケストラと合唱団は、セクションごとに変化する役割に適切に対応していて、特に全編を支えていたオーケストラ(清水フィルハーモニー管弦楽団)の大人の佇まい(?)にはひそかに感銘を受けました。贔屓目もあることは否めませんが、めったにないほどに親しみと共感を持って、そして、安心もあるという、楽しくしみじみ感動する2時間を過ごすことができました。来年も(あるのかな?)楽しみです。
なお、新型コロナウイルスが広がりつつある現在、開催の可否について悩まれたと推察します。今回、会場に赴き、開場から終演までこの催しを実際に体験してあらためて、開催可否判断に至る過程は考え抜かれた結果であるべきで、当然に幅広く情報をつかんでおく必要性はあれど、一方で安易に流されてはならない。その判断と対応から見えるものは、主催者の組織や人々そのものの価値であり、催しに対する姿勢であることを忘れてはならないと思いました。