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終了報告≪長尾洋史ピアノリサイタル静岡公演≫

2019年4月15日(月)

長尾洋史ピアノリサイタル、無事終了いたしました。静岡では2度目のリサイタル。ハイドン、フランク、シューベルトというラインナップは、現在の長尾洋史を知るには最適のプログラムで、虚飾を排した演奏は(使い古された表現ですが・・・)、彼の音楽へ向かう姿勢、取り組みをそのまま表しているようでした。入場前の舞台袖から、終演後のその瞬間まで、ひたすらに音楽的な佇まい、音の始まりから終わりまで、一音(指)への周到な配慮は尋常ならざる気持ちの込めようで、しかし、音楽の大きな客観性も併せ持ち、それらから発せられる音色とハーモニーの美しさから、言葉に尽くせぬ感銘を受けました。
江﨑ホールは客席132のサロンホール。残響はほぼありませんが、演奏者の発する音を余すところなく(余計な付加もなく)体感できる音響や、演奏家の息遣いを感じられる会場として大変に魅力的だと再確認しました。ある演奏家がこのホールで演奏をした折、「残響と音響は違うんだね」と仰って、わが意を得たり、と感じたことを思い出しました。「残響が多い=良いホール」という、ことによると安易な判断が横行しがちな風潮の中、(残響が重要な要素であることは理解しつつも)常に疑問を持っていた私にとっては、近くにこのようなホールが存在するありがたみをあらためて認識しました。・・・話がそれました・・・。それから、今回は江﨑ホールのピアノに触れなければなりません。長尾さんから「このスタインウェイは良い時期に製作されたもので、当時のスタインウェイらしいスジのある音がします。まるで自宅で弾いているようで(笑)とても気に入りました。」と仰ってくださいました。これまで何度も使わせていただいたホールなのに、無知な自分を恥ずかしく思いながら、しかし、とても嬉しい出来事でした。いつもお願いしている調律の海野さんにも感謝しつつ。
今回の来静で、長尾さんと、次はどんなことをご一緒しましょうか、と話も弾みました。今後が更に楽しみになる良い機会をいただきました。ご来場くださったお客様をはじめ、ご協力、ご支援くださった皆様に心より感謝申し上げます。

◆本番

◆リハーサル

◆終演後

◆初出勤の折りたたみテーブル

長尾洋史ピアノリサイタル(静岡公演)

2019年4月13日(土)14:00開演
江﨑ホール(静岡市葵区七間町)

ハイドン:ピアノソナタハ短調Hob.XVI-20
フランク:プレリュード、アリアとフィナーレ
シューベルト:ピアノソナタ第20番イ長調D959

◆アンコール
シューマン :子供の情景 Op.15
第12曲:眠りにつく子供
第13曲:詩人は語る