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Ensemble14 第23回演奏会

2015年2月9日(月)

2/8(日)は「Ensemble14 第23回演奏会」(紀尾井ホール)へ。

プログラムを拝見すると、
Ensemble14(アンサンブル・フィアツェン)は、1998年8月に、バッハの『マタイ受難曲』の第2コーラスを歌おうとの呼びかけに応じて誕生した合唱団です。以来カンタータを中心に、一貫してバッハの声楽作品を歌い続けてきました。」
とあります。

通常、ソロ曲の多いバッハのカンタータをアマチュア合唱団が演奏することは困難を伴いますが、ソリストをメンバーの中からオーディションで選ぶという方式をとっていることでこの課題を見事に克服。さらに、この方式によって、一般的に合唱団メンバーが合唱曲しか練習しないという弱点を解消し、全体として高度な解釈を伴う演奏を実現していることは特筆に値します。

演奏されたカンタータは4曲。驚くほどに純粋な輝きに満ちた演奏でした。若々しく、その時に作品が生まれたかのような新鮮な音楽は、「出演者が若いからかな?」と思いましたが(いや、お若いですが・・・)、それだけではなく、演奏が進むにつれ指揮者の創る音楽世界によるものだと確信しました。ソリストは、全員が語り部と化したかのような質朴で品格ある歌唱。その真摯な立ち姿は、バッハのソロはこうあって欲しいという佇まいを具現化する、魅力溢れるものでした。
指揮者のバッハへの強い憧れと尊敬、アマチュア合唱団として真剣にバッハを歌う喜びの発露、それらを受け止め、確かな技術と経験に基づく繊細で美しい演奏をされた管弦楽の皆さんの音楽が一体化し、虚飾のない透明感ある演奏を実現されたように、私は感じました。

演奏曲一覧を見ると、まだ先は長いようですが、ぜひ全曲演奏の完結を目指して歩み続けていただきたいと願っています。

Ensemble14 第23回演奏会
2015年2月8日(日)14:00開演
紀尾井ホール

指揮:辻 秀幸
管弦楽:Millennium Bach Ensemble
声楽:Ensemble14

■プログラム
J.S.Bach / カンタータ74番 “Wer mich liebet, der wird mein Wort halten”
J.S.Bach / カンタータ43番 “Gott fähret auf mit Jauchzen”
J.S.Bach / カンタータ33番 “Allein zu dir, Herr Jesu”
J.S.Bach / カンタータ71番 “Gott ist mein König”

■アンコール
J.S.Bach / カンタータ74番 より 第1曲(Chor)