ひさしぶりに「新響」 の演奏会に行くことができました。東京芸術劇場はリニューアル内覧会(2012.8)以来の訪問ですので、なんと改修後のホールで聴くのは初めて。改修前から客席のピッチ(座席幅)は広く快適でしたが、あらためて座席幅の広さと高さ(段差)の適切さを実感し、ステージへの視界も良好で気持ちよく鑑賞できました。(今回は1階席後方に座りました)気のせいかもしれないけれど、音響は以前より明瞭度がアップし、立体的に聴こえるようになったという印象でした。いずれにしろ好きなホールです。
さて、新交響楽団の維持会員となって約10年、私が委員長を務めていたコンサート(2004年8月)に出演いただいたことが出会いでした。(とはいえ、学生時代から“新響ファン”でしたが)新響の個性的な音色は「日本のオケ」を強く感じさせるもので、今回もそれを再認識しました。プロアマ問わず、世のオーケストラもグローバル化が進み、演奏技術の向上と共にその音色も国際的になってきたと感じます。とても良いことですが、一方ではローカル色豊かな音を持ったオーケストラが減ってきたように思います。そんな中、新響のコンサートは私にとって、日本のオーケストラの音で魅力溢れる西洋音楽を聴くことのできるとても貴重な、大切な機会なのです。コンサートはどの曲も密度の濃い充実した演奏で、大満足!でした。
ソリストの大谷康子さんはなんともチャーミングで、その存在感は圧倒的、魅了されました。「シェヘラザード」における妖艶ともいえる繊細な歌いまわしも最高で、その実力をあらためて認識させられました。
新響は邦人作品が得意というイメージを持っていますが、ハチャトゥリアンを聴いて、(乱暴であることを承知で言うならば)民族的ニュアンスを含む作品の演奏に、説得力、納得性があると感じました。この曲はこういうものだ!という意思を感じる演奏です。一方では、作曲家と作品に謙虚に誠実に接している姿勢が演奏から感じられ、楽曲の性格や魅力を自然に伝えてくれるのです。
今回のプログラムは、昨年逝去された小松一彦先生 が生前新響との演奏を望んでおられた曲で構成されている、とのこと。その知的で熱い演奏は小松先生を彷彿とさせる趣がありました。かつてご指導いただいた際に「日本のアマオケで一番なのは新響だ。」 と私に明確に仰ったお言葉を思い出しました。
今回も様々な気付きや発見があり、なんとも清々しく、気持ち良く会場を後にすることができました。次回は飯守先生のワーグナー&ブルックナー!楽しみにしています。
新交響楽団 第225回演奏会
2014年4月6日(日)14時開演/東京芸術劇場コンサートホール
■指揮 曽我大介
■ヴァイオリン独奏 大谷康子
■曲目 ハチャトゥリアン/バレエ音楽「ガイーヌ」より
サン=サーンス/ヴァイオリン協奏曲第3番
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェヘラザード」
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5/6(火祝)開催!親子で楽しめる『音と言葉のおもちゃ箱』
休日のひととき、お子さんも入場可能なコンサートです。特に≪第1部≫「ピーターと狼」は、朗読とピアノ連弾によるパフォーマンス、親子で楽しんでいただけます。イラストはシン・ムジカのオリジナル!ご期待ください。
4人の音楽家がお届けするロシア音楽の世界・・・
親子で楽しめる子供のための作品、世界・季節を巡る音楽と現代ロシアの作曲家/ローゼンブラットのピアノ作品など、4人の個性が共鳴する魅力あふれるコンサートです。
http://homepage3.nifty.com/SINMUSICA/shinmusica/concert/concert-2014-SM/concert-2014-04.html
■曲目
≪第1部≫
楽しい連弾ブルグミュラー!世界を巡ろう!
朗読とピアノ連弾「ピーターと狼」(プロコフィエフ)
≪第2部≫
栗原寛書下ろし詩の朗読と共にめぐる「四季」(チャイコフスキー)
ローゼンブラットによるピアノの世界
・2つのロシアのテーマによるコンチェルティーノ(1台4手)
・組曲「不思議の国のアリス-演奏会用ファンタジー-」(2台4手)
・日本のテーマによるファンタジー(2台8手)
■出演
ピアノ:工藤真希子/村田智佳子
詩・朗読・ピアノ/栗原寛
ピアノ:小泉耕平(ゲスト)
■2014年5月6日(火祝)14:00開演(13:30開場)
■ムジカーザ(小田急線・千代田線代々木上原駅東口徒歩2分)
http://www.musicasa.co.jp/
■チケット(全席自由) 一般3,000円/小学生以下1,000円
※未就学児童のひざ上鑑賞は無料。ただしお席の必要なお子様は有料となります。
■チケット取扱い
音楽事務所シン・ムジカ
電話 050-3712-0393
メール shinmusica@mbr.nifty.com
ウェブサイト http://homepage3.nifty.com/SINMUSICA/
辻正行(合唱指揮者,1932-2003)没後10年記念盤
荻久保和明「しゅうりりえんえん」 (1996年録音)
髙田三郎「橋上の人」「梢」 (2000年/1989年録音)
大中恩「わたりどり」 (1989年録音)
指揮:辻正行 ピアノ:川井敬子 合唱:大久保混声合唱団
制作:(有)シン・ムジカ
辻正行×川井敬子×大久保混声合唱団の歴史に残る名演を収録。
この組み合わせならではの密度の高い音楽表現と瑞々しさの共存する演奏は、聴き手に深い印象と感動を与えます。 「わたりどり」「梢」は、さりげなさの中に品格漂う佳演です。
■ライナーノーツ:
川井敬子(ピアニスト)、坂元勇仁(レコーディング・ディレクター)、蓑島晋(シン・ムジカ)
■曲目解説:齋藤令(合唱指揮者)
■税込価格 2,100円
■ご購入
パナムジカ http://www.panamusica.co.jp/ja/product/15108/
ジョヴァンニ http://www.kamome.ne.jp/giovanni/
■お問合せ/お申込み
音楽事務所シン・ムジカ(担当:蓑島)
電話 050-3712-0393
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合唱指揮者・故辻正行、ピアニスト川井敬子、大久保混声混声合唱団(東京)の遺した多数の録音から演奏と録音のクオリティを考慮し、セレクトした音源を収録したCDです。
その中でも「しゅうりりえんえん」は、その深く重いテーマゆえか演奏される機会の少ない作品ですが、石牟礼道子の詩のリズムと表現の素晴らしさ、荻久保和明の才能が見事に発揮された天才的な作曲により、組曲を超えた「オラトリオ」ともいうべき傑作が生まれました。
美しく甘美な部分と強く情熱的な部分の対比や、男声と女声の色彩の変化も絶妙で、大久保混声は約40分の長大な組曲を、見事な緊張感の持続と精神の高揚、集中力で歌い切っています。その音色のドラマ性には感嘆せずにはいられません。
川井敬子のピアノはこの作品のテーマ、合唱団の表現に見事に寄り添っており、その極めて感性豊かな、印象的な音の存在感は特筆すべきものです。
熊本県水俣に生まれ育った石牟礼道子の絵本「みなまた 海のこえ」よりとられたテキストは、日本人が忘れてはならない出来事を伝えている衝撃的な内容ですが、同時に、(事件が起こる前の)水俣の美しい風景、その地域の神秘的な美しさ、人々の幸せな(であった)情景をも表現しています。
この作品に接するたび、忘れてはならない日本の現実を実感します。
何の咎もない水俣の人々の故郷を奪ってしまったこの出来事は、今また福島という街を生んでしまった私たちの心に留め置かなくてはならないと、痛切に感じるのです。
今だからこそ多くの方々に聴いていただきたい作品です。
http://homepage3.nifty.com/SINMUSICA/shinmusica/CD/CD-202.html
指揮者グッドオールの生涯―クライバーが讃え、ショルティが恐れた男(山崎浩太郎 著)
これまで感じてきたことを想起させてくれる内容で、興味深く読むことができました。
偶然、「ブルックナー交響曲8番」「トリスタンとイゾルデ第1幕への前奏曲」のCDを持っていて、指揮者の名前を覚えていたので手に取った本でした。CDの演奏は、お気に入りというわけではなかったのですが、その素朴な、人間を感じさせる音楽は印象的でした。
1900年代のイギリスの音楽文化、歴史の混沌をかいま見ることができました。
自国(イギリス)の指揮者が「わが国の歌手の声には力と輝きがない」と蔑み、他国の指揮者(クーベリック)が「イギリス人歌手はけっして大陸の歌手に劣らない。劣等感を持つ必要はない。」と弁護した。とか、イギリスはクラシック音楽の輸入国でありレコード大国である、首都にいくつものオーケストラが集中している、など、とても乱暴ですが、明治以降の日本との共通点を感じました。大陸の音楽芸術に疎外感を感じそれを自国のものにしようとする当時のイギリスの強い想いと、西洋音楽に憧れ学び続けた日本の想いが、ほんの少し重なる気がするのです。
CDを聴いていると、日本の朝比奈隆を思い出しました。おそらく各パートをしっかり弾かせ独自性を持たせた上でハーモニーを創ろうとしているのではないか。映像をみると、けっして理解しやすい指揮ではないのですが、それが、音楽の悠然とした流れや緊張感、立体的で明快な音色を生み出しているように感じます。(時折、弛緩、停滞を感じることはありつつも)
もうひとつ印象的だったこと。
デッカのプロデューサー、カルショウによる、史上初「ワーグナー“指輪”」全曲録音の指揮者「ショルティ」について。この録音を映画撮影に例え、主演のショルティは「当代の偉大なワーグナー指揮者」という役柄を演じきり、その後もその役柄を実際の歌劇場でもこなすようになる。なるほど、と思いました。
Reginald Goodall dirigiert Wagner: “Die Walküre”
VIDEO
作曲家・なかにしあかねさんの楽譜販売をはじめました。お気軽にお問合せ、お申込みください。
■シン・ムジカ 電話050-3712-0393 / メールshinmusica@mbr.nifty.com
≪オンデマンド楽譜を購入ご希望の方へ≫ なかにしあかねHPより
http://www.soundinternationaljapan.com/news/2014/03/25/1786/
現在すでにオンデマンド販売に移行してしまっておりますなかにし作品、特に『二番目に言いたいこと』『木のように』『ひとつの花が咲くように』(カワイ出版)の3冊について、販売店によっては単品での注文ができないなどの状況が生じており、大変ご迷惑をおかけ致しております。
◆◆◆
ひとつの方法として、カワイのオンラインショップ でお買い求め頂く方法がございます。オンデマンドですので時間はかかりますが、1冊からご購入頂くことができます。
◆◆◆
また、作家側のせめてもの努力として、私共のCDを委託販売して頂いている (有)シンムジカ さんに、オンデマンド楽譜も販売を委託しております。できるだけなかにしの在庫として常時置いて頂くように致しておりますので、うまく在庫があれば、こちらにご連絡頂くのが一番早くご購入頂ける方法かと思います。
◆◆◆
ご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません。欲しいと思って下さる方が、欲しい楽譜を入手できる、そのためのささやかな努力でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
なかにしあかね
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今年も開催します!年に一度の辻家勢揃い≪Happy Birthday Fantasy ≫
2008年6月17日、長男・辻秀幸と三男・辻裕久の誕生日(6/17)にコンサートをしようとスタートしました。7回目となる今回は作曲家・なかにしあかね(三男嫁)作品展と同時開催です。完売必死のこの公演、チケットはお早めに。
ついにこのタイトルか!と蓑島がつぶやいたという「お兄ちゃん物語」
お客さんは大喜び、我々裏方スタッフは緊張感満載のステージとなることでしょう。
事故なく終えたときの達成感を求めてがんばります(笑)
Happy Birthday Fantasy vol.7+なかにしあかね作品展Ⅶ
■辻秀幸(ten.)、佐竹由美(sop.)、辻志朗(pf.)、辻悦子(pf.)
辻裕久(ten.) なかにしあかね(pf.) (客演)押見朋子、押見春喜
■曲目
ピアノ連弾「Happy Birthday Fantasy」 なかにしあかね作曲
「なかにしあかね歌曲集」全曲演奏
新作音楽物語「お兄ちゃん物語」 他
■2014年6月17日(火) 19:00開演(18:30 開場)
■津田ホール(TEL:03-3402-1851)
■入場料 4000円(全席指定)
■チケット取扱い
東京文化会館チケットサービス(TEL:03-5685-0650)
音楽事務所アシスト(TEL:03-3304-9250)
※4月1日よりチケットを販売します
■お問合わせ先 音楽事務所アシスト(TEL:03-3304-9250)
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「うますぎるひとはなかったことにされるんだよ」
あるとき、そんな話題になった。
最初は何のことだろう、と思ったが、なんとなく心当たりがある。そのうち、音楽界だけではなく、様々な分野であることだと気づいた。
「うますぎるひと」が相応に評価され、注目されるような世の中にしたいと夢を見ている。
私の立場でいうと、“有名なひと”ではなく『ほんとうにうまいひと』で事業展開したい(笑)
東京から、いつもお世話になっているピアニストさんをお迎えして、静岡・清水をご案内。
3年前に計画したが中止となってしまったため、今回ようやく実現しました。
この時期にしては富士山も良く見えて、とても喜んでいただきました。(と思う)
■初日・・・まずは三保の松原へ
■三保から静岡市内へ戻り、美味しい料理とお酒をいただきました。お店の大将から「8人分かと思いましたよ!」と言われるほどたくさんいただきました。(実際は4人)
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■2日目・・・日本平からロープウェイで久能山東照宮、そして、日本平ホテルで休憩。
■この季節、定番のイチゴ狩り
■遅めの昼食・・・丸子の丁子屋で名物とろろ汁
「丸子定食「切とろ」「焼きとろ」「黒はんべフライ」をいただきました。
■最後に静岡市美術館の「シャガール展」をご覧になって帰京。
とても楽しいひとときでした。今は達成感に浸っています。
デリリウムトレーメンス弦楽四重奏団第15回定期演奏会
無事終了いたしました!
当日は天候に恵まれ、ロビーからきれいな富士山を望み、夜はとてもきれいな星空でした。
そんな中、約180人ものお客様にご来場いただき、熱気あふれる素晴らしいコンサートとなりました。
ご来場の皆さん、ありがとうございました。出演者の皆さん、おめでとうございました。
■17:00に入館し、すぐにリハーサル開始。17:30から開場までピアノ調律。
■17:10、チラシ袋詰め開始。受付準備、開場までに間に合うのか!?
■無事に(?)本番。演奏者の想いとひたむきさが音楽と共に表現されていました。
■アンコール
ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲集「糸杉」より 8. この森の中の小川のほとりに
ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」 第4楽章・フィナーレ部分
■演奏曲
ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲集「糸杉」より
アレンスキー ピアノ五重奏曲 (ピアノ:金原麻美)
ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
2014年3月22日(土)19:00開演(18:30開場)
静岡市清水文化会館マリナート・小ホール
木下保 『私は発声は教えない。その人がその音楽を感じ、理解すれば、声はおのずから音楽に導かれる。それができないのは音楽への理解がそこまで到達していないからだ。』 (オペラ歌手奮闘物語・畑中良輔 著)
■木下保 声楽家(テノール)・指揮者
1903年兵庫県豊岡市生まれ。1927年新交響楽団(現NHK交響楽団)「ベートーヴェン没後百周年記念演奏会」の交響曲第9番のソリストとしてデビュー。1932年~1935年の欧米留学帰国後は東京音楽学校などで教育活動を行った。1935年からは継続して「木下保リサイタル」を開催し、ドイツリートを作曲家単位で紹介する演奏会に取り組んだ。また戦中戦後は、信時潔、山田耕筰、平井康三郎の日本歌曲の研究、紹介に尽力した。オペラでは、1952年二期会旗揚げ公演(「ラ・ボエーム」)に招かれ、また、團伊玖磨《夕鶴》与ひょう役は、生涯で125回演じた。合唱指揮としても活躍し、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団をはじめ多くのアマチュア合唱団を指導した。戦後の全日本合唱連盟発足の基礎となる関東合唱連盟の設立(1946年)で、初代理事長に選任されている。1982年没。
■畑中良輔 声楽家(バリトン)・合唱指揮者·音楽評論家·作曲家
1922年北九州市・門司生まれ。東京音楽学校(現・東京芸大)声楽科、同研究科で学ぶ。宮廷歌手ヘルマン・ヴーハーペニヒに師事。リリック・バリトンとして、卓抜した解釈と豊かな表現力で知られ、デビュー以来、高い評価を得た。オペラではモーツァルトを得意とし「魔笛」「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コシ・ファン・トゥッテ」などの日本初演で主役級を歌い、またゲルハルト・ヒュッシュ、フェルッチョ・タリアビーニといった高名な演奏家とも共演するなど輝かしい活動を展開。ドイツ歌曲や日本歌曲に造詣が深い。著書に『演奏の風景』、『演奏家的演奏論』、『繰り返せない旅だから』シリーズ全4巻ほか。新国立劇場初代オペラ芸術監督、藤沢市市民会館文化担当参与、水戸芸術館音楽部門芸術総監督などを務め、平成12年度文化功労者顕彰。日本芸術院会員。2012年没。
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